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船高より(生徒の様子・連絡)

地域探究活動「規格外野菜の販売会」の実施

2025年8月12日 10時01分

船引高校の「総合的な探究の時間」では、地域貢献に力を入れて活動を行っています。今回は、食べられてるのに捨てられてしまう「規格外野菜」の取組についてご報告します。

①規格外野菜に関して

 昨年度、福島大学「自分ゴト化プログラム」に参加した生徒が、規格外野菜の現状について興味・関心をもち、探究活動を行ってきました。田村市は農業も盛んで多くの農家の方がいます。実際にフィールドワークをすることで、農家の方の生の声を聞き、規格外野菜が捨てられてしまっている現状に対して、大きな課題意識を持ちました。

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②規格外野菜のおいしさを知ってもらうための取組

 規格外野菜のイメージは「形が悪い」「おいしくなさそう」などのネガティブなものがあり、消費者の方々の不安が購買意欲を減らしてしまうのではないかという課題があります。その課題解決に向けて「形は変えられないが、おいしさをしっかりと伝える」という方針で活動を進めてきました。しかし、すべてのトマトのおいしさを伝えるためにはすべてのトマトを食べることが必要となります。そうなると規格外トマトを売ることができず、規格外トマトを販売することができません。そんな時に出会ったのが「おいしさを見える化」するアプリでした。アプリを使うことでトマトを傷つけることなく「おいしさを数値化」することができ、すべてのトマトのおいしさを証明した上で販売することが可能となりました。

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③規格外トマトの販売会の実施

 8月10日(日)コラッセふくしまを会場に、規格外トマトの販売会を行いました! 形が悪かったり、傷があったりというトマトが、消費者の方々にどのように受け入れられるのかを知る機会として実践しました。消費者の方々の規格外野菜への不安を考慮しながら準備し、売れるかどうかという不安な気持ちを抱えながらの販売会となりました。販売会へ向けて、トマトに関する説明資料、アプリに関する説明資料などを準備し、多くの消費者の方々の心に寄り添った販売会を目標に取り組みました。

※今回は規格外トマトを「ぶちゃいくトマト」と命名し、販売を行いました。ぶちゃいくという言葉にはネガティブなイメージがつきやすいですが、「見た目は悪くても、中身は味があって最高にかわいい!」ということを伝えるために使用しました。

<販売会の様子>

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 販売会は、用意したトマト(規格外のトマト200個程)のすべてが売り切れるまでを想定し、午後までの活動を予定していました。しかし、実際には9時から開始し10時過ぎには売り切れるという予想外の結果となりました。消費者の方々に温かく受け入れていただいた「ぶちゃいくなトマトちゃんたち」は、いろいろなご家庭にお買い上げいただき、大盛況という形で販売会を終了することができました。

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 今回の活動を通して、改めて規格外野菜のポテンシャルについて考えることができ、そんな規格外野菜が捨てられてしまっているという現状に強い課題意識をもつことができました。今回、多くの大人の方々と関わる中で、「意義ある活動に繋がっている」というありがたいお言葉もいただきました。今回の販売会をきっかけに、規格外野菜の活用に向けて今後も取り組んでいきます。

船引高校総合的な探究の時間 フードロス班「ベジレスキュー隊 TEAM船引」