アクティブリーダープロジェクトって何?


 正式な名称は「地域復興 ~船高アクティブリーダー育成プロジェクト~」で,平成29年度に、福島県教育委員会の「子どもがふみだす ふくしま復興体験応援事業」に応募し,採択された取り組みで,以降継続して取り組み,今では船引高校の特色ある取り組みの1つとなっています。
 このプロジェクトは,生徒たちが,東日本大震災・原発事故で避難を余儀なくされた都路地区の方々と交流し,「過去・現在・未来」を「知って」「聞いて」「見て」「まとめて」,それを他県の高校生に伝え交流する。さらに自分たちの考えを深め,地域のリーダーとしての資質・能力を育てることをねらいとして始まりました。
 その後この活動を通して,地域をよく知り,地域に必要なことを考え,自ら積極的に行動する,そういう「地域のリーダー」が育ってくれることを願い活動を継続してきました。令和7年度は全校生徒の4割に相当する81名の生徒がこのプロジェクトの一員として活動を始めています。”地域に貢献するリーダー”が1人でも多く船引高校から輩出されるよう,プロジェクトを一層充実させていきます。

日誌

「知る」「調べる」「発表する」「行動する」

2017年10月12日 09時09分

 船引高校においでになった方はご存じだと思いますが,正面玄関ホールに大きく目立つ掲示物を設置しました。たいていの方は「何かな?」と興味深く見ていただいており,ありがとうございます。
 これは,「アクティブリーダープロジェクト」の活動をまとめた校内用の掲示物で(「アクティブリーダープロジェクト」については,上のメニューをご覧下さい),夏休み中に都路を訪問し,その内容を「人間的な復興」「自然系の復興」「店の復興」の3つにまとめたものです。それぞれの班が都路の方からお話いただいたことやインタビューしたことをまとめ,「行ってみた感想」「自分たちにできること」なども簡潔にまとめました。コンパクトにまとまっていて,生徒たちの率直な感想が述べられているのではないかと思います。

 その中から生徒たちの感想の一部を紹介しましょう。
●「復興は進んでいるということがわかったが,その事実は県外の人には知られていない。都路地区がさらに復興するために,今回の活動を通して県外へ『都路の復興は進んでいる!』ことをアピールしたい」
●「一度都路から離れても,都路が心配で戻ってきて,今度は前よりも楽しい町にしようとしていることがわかりました」
●「都路の人達は風評被害を払拭するために,努力をしていることがわかりました。被害を受けても,自分たちの土地が大切だからこそ,自分から進んで都路に戻り,農業を再開している人が多いことがわかりました。」

 何かを成し遂げようとする時には,「知る」「調べる」「発表する」「行動する」の4段階があると思います。生徒たちはまさに「知る」「調べる」を行い,山形県の左沢高校に行って「発表」してきます。この経験がさらに「行動」に繋がれば,未来を創る若者がたくさん増えるに違いありません。