アクティブリーダープロジェクトって何?


 正式な名称は「地域復興 ~船高アクティブリーダー育成プロジェクト~」で,平成29年度に、福島県教育委員会の「子どもがふみだす ふくしま復興体験応援事業」に応募し,採択された取り組みで,以降継続して取り組み,今では船引高校の特色ある取り組みの1つとなっています。
 このプロジェクトは,生徒たちが,東日本大震災・原発事故で避難を余儀なくされた都路地区の方々と交流し,「過去・現在・未来」を「知って」「聞いて」「見て」「まとめて」,それを他県の高校生に伝え交流する。さらに自分たちの考えを深め,地域のリーダーとしての資質・能力を育てることをねらいとして始まりました。
 その後この活動を通して,地域をよく知り,地域に必要なことを考え,自ら積極的に行動する,そういう「地域のリーダー」が育ってくれることを願い活動を継続してきました。令和7年度は全校生徒の4割に相当する81名の生徒がこのプロジェクトの一員として活動を始めています。”地域に貢献するリーダー”が1人でも多く船引高校から輩出されるよう,プロジェクトを一層充実させていきます。

日誌

田村市避難所宿泊体験への参加

2024年8月22日 11時15分

7月6日(土)にアクティブリーダーの生徒11名で、田村市総合体育館で行われた避難所宿泊体験に参加しました。田村市民、市職員の方々と一緒に、テント・段ボールベッドの設置、講義・ケーススタディを行いました。

 

1年生にとってテントや段ボールベットの設営は初めての経験でしたが、初めましての班の方々と連携をとりながら、率先して動く姿が見られました。

 

 避難所運営シミュレーション教材「さすけなぶる」を使ってケーススタディも行いました。東日本震災当時の避難所(ビックパレット)での実例をもとに、避難所のスタッフとしてどう解決すべきかを考えました。

避難所では様々な人や立場があり、運営する上での「公平と公正」の問題など…、正解のない課題を自分なりに考え、大人の方と意見を交わしていました。

 

 

給水車からの水汲みも体験しました。

生徒たちが頂いた給水袋はたくさん容量も入るし、災害時ペットボトルより便利そうです。


また、会場には備蓄品や様々な防災グッズが並べられていました。手回しですぐ点火するストーブもあり、実際つけてみましたが、しっかり暖かく驚きでした。

 

 
全てのプログラムに参加はできませんでしたが、地域の防災を考える生徒たちにとって、非常に有意義な時間となりました。

 

<生徒の声>

・体験してみることはすごく大事だと感じた。本当に初めましての人が多くて、実際の避難所もこんな感じなのかなと思った。テントやベッドを作ったり、給水車から水を貰ったり、避難所での問題をどうやって解決するかなどを考えることが出来て良かった。

 

・災害時の準備物として、水、ビニール袋、懐中電灯が必要だと思う。水は飲食、ビニール袋はトイレや色々な持ち運びにまとめることが出来て便利。懐中電灯はスマホのライトで大丈夫だと考えていましたが、スマホは調べものや連絡手段に使うことが最優先なので懐中電灯とライトを別々にした方が良いと思った。

 

・初対面の人と協力して行動するのがとても大変だった。実際に被災し、避難した時に今回の講義を思い出して活かしたい。災害に備えて準備したり、実際に災害にあった時でも自信を持って行動出来るようにしたりしたいと思った。