アクティブリーダープロジェクトって何?


 正式な名称は「地域復興 ~船高アクティブリーダー育成プロジェクト~」で,平成29年度に、福島県教育委員会の「子どもがふみだす ふくしま復興体験応援事業」に応募し,採択された取り組みで,以降継続して取り組み,今では船引高校の特色ある取り組みの1つとなっています。
 このプロジェクトは,生徒たちが,東日本大震災・原発事故で避難を余儀なくされた都路地区の方々と交流し,「過去・現在・未来」を「知って」「聞いて」「見て」「まとめて」,それを他県の高校生に伝え交流する。さらに自分たちの考えを深め,地域のリーダーとしての資質・能力を育てることをねらいとして始まりました。
 その後この活動を通して,地域をよく知り,地域に必要なことを考え,自ら積極的に行動する,そういう「地域のリーダー」が育ってくれることを願い活動を継続してきました。令和7年度は全校生徒の4割に相当する81名の生徒がこのプロジェクトの一員として活動を始めています。”地域に貢献するリーダー”が1人でも多く船引高校から輩出されるよう,プロジェクトを一層充実させていきます。

日誌

田村市の避難所宿泊体験に参加しました!

2025年7月30日 07時47分

船高アクティブリーダー育成プロジェクトでは、今年も田村市で開催されている避難所宿泊体験に参加してきました!近年は地震だけでなく、台風や線状降水帯で起こる大雨による災害など、多くの地域で災害が発生している現状があります。船引高校がある田村市でもいつ災害が起こるのかは分かりません。そのため、災害時に「命を守るために必要な知識を得ること」、「災害時に誰かの力になれる方法を学ぶこと」を目的に、毎年避難所宿泊体験に参加をしています!!

今回の活動では、2日間ある日程の中で初日のみの参加となりましたが、短い時間の中でも多くのことを学び、体験し、考える機会をもつことができました。

<避難所宿泊体験の内容>

①避難所設営体験

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避難所設営体験では、実際に避難所を設営する中で「テントの設営」や「コット(簡易ベッド)」などの準備について体験することができ、自分たちで避難所を設営することができました。災害時には避難所の設営は迅速に行う必要があり、そのためには災害が起こる前から練習をしておくことが大切であることを知るとともに、自分たちでも「できる」ということを知ることで、有事の際には自分から動き、誰かのために行動できる「コト」を見つけることができました!

②田村市防災アドバイザーによる講話

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田村市の防災アドバイザーの佐原さんの講話では、「自助」「共助」「公助」の観点からのお話を聞くことができました。また、能登半島地震の際の避難所の状況を写真を通して説明していただく機会もあり、実際の災害時の現状を知るとともに、自分たちがその立場だったらという視点でも考える機会となりました。さらに、福島県で作成されている「マイ避難ノート」を用いた内容もあり、田村市のハザードマップを見ながら、災害時の行動について考えることができ、自分の命、周りの人の命を守るために行動を知ることができました!

③ロープワーク、サバイバル技術講座

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ロープワーク、サバイバル技術講座では、田村市地域おこし協力隊の橋本さんからお話やロープワーク体験の時間がありました。サバイバル(キャンプ等)は、防災対策にもつながっており、いろいろな事を知ることで、災害時にも「何か」をするきっかけになっていきます。今回の体験を通してロープワークに興味をもち、YouTube等を通して自ら学んでいく姿を生徒たちに期待しています!

④防災食及び給水体験

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防災食及び給水体験では、田村市で備蓄されている防災食を試食したり、防災炊飯体験(ビニール袋でご飯を炊いたり、パスタを茹でたり)をすることができました。なかなか普段体験することができないことなので、よい経験となりました!!

船高アクティブリーダー育成プロジェクトでは、これからも「防災・減災」をはじめとした地域貢献活動を推進していきます。いろいろな体験を通して、多様な方々と触れ合い、地域とともに生徒及び学校が発展していけるよう活動を行っていきます!!