10月28日(月)、本校において「芸術鑑賞教室」が行われました。


本年度は演劇で、劇団東京芸術座による『未来』を観劇しました。

この劇は、学校でのいじめや自死の問題を扱った内容で、キャストの方の繊細で、時には迫力のある演技、そして劇の世界に私たちを誘う効果的な音響や照明、場面の変換などにより、船高生たちはたちまち舞台に引き込まれ、劇の中の人物とともに、いじめや自死について多くのことを学んでおりました。

生徒たちは、「いじめる側ではなく、傍観者であってもいじめに関わっている、ということや、人は何が原因で自死を選んでしまうのか、自分の身の周りでこのようなことが起こったときに、どう行動することがベストなのか、など様々なことについて真剣に考える良い機会となった」と感想を述べていました。

1学年では、10月18日(金)に秋の遠足で、東日本大震災・原子力災害伝承館及び道の駅なみえを訪問しました。
現在、高校1年生の生徒たちは、震災当時は2~3歳ぐらいでした。震災のことや原発事故の記憶がない人も多く、当時の様子や起こった出来事に目を向けるための視察とフィールドワークを実施しました。中学生でも訪問したという生徒は2回目の訪問でしたが、「新たな気づき」や「前回とは違った視点で館内の視察ができた」との声を聞くことができ、これまでの経験を踏まえた新たな発見をすることができていたようです。

また、伝承館の視察だけでなく、震災フィールドワークも実施しました。震災直後に、津波から逃げるためにどのような人たちが、どんな風に逃げてきたのか、その足取りをたどりながらのフィールドワークとなりました。また、地震や津波で亡くなった方々の慰霊碑の前でのお話についても、未来へ向けて語りついでいきたい内容でした。

さらに、遠足では、未来へ向けて歩き出している浪江町のシンボルである「道の駅 なみえ」へも訪問しました。震災による過去を振り返ると暗い気持ちになりがちですが、未来へ向けて力強く歩みだしている現実もあります。道の駅なみえでは、地域外の方々の姿が多く見られ、明るく前向きに進んでいる、今の浪江町を知ることができました。

田村市も、震災後に避難区域となった都路地区があります。どんな地域にも辛く悲しい過去がありますが、現在は未来へ向けて力強く歩んでいいます。船引高校生も、「過去を踏まえ、未来へ向けて、今を生きる」ことを大切にしながら、これからの高校生活を歩んでいきます。
10月9日(水)6校時目、田村市選挙管理委員会企画のもと、2学年を対象に模擬選挙「未来の田村市長選挙」を実施しました。模擬選挙では、選挙に関する講義を受けた後、田村市長選挙に見立て、立候補者(架空)3名の演説を聞き、未来の田村市長として相応しいと思う人へ投票しました。投票では、投票所を再現するために、実際の投票用紙・投票台・投票箱などを使用させていただきました。また、受付・名簿対照・投票立会人など、投票だけでなく選挙運営の体験もすることができました。
➀立候補者(架空)演説の様子

➁投票用紙に氏名を記入
➂記入した投票用紙を投票箱へ
④受付の様子

~生徒の声~
・模擬選挙を通して政治や選挙に関心をもつことができた。実際の投票用紙や投票台を使ったので、投票の仕方や雰囲気をより具体的に学び感じ取ることができた。
・積極的に選挙へ参加したいと思った。また、周りの人の意見に流されるのではなく、自分自身の意見や思いを大切に投票したいと思った。
また、10月23日(水)には、本校同窓会館にて18歳を迎えた本校生徒及び教職員を対象に衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査の期日前投票が行われました。
10月26日(土)、27日(日)の二日間、第70回船引地区文化祭の一環として、「船引高校美術展」を行いました。
美術部員の作品13点と、授業作品の中から13点の、あわせて26点の作品を田村市文化センターホールに展示し、多くの方に観ていただくことが出来ました。





美術部員は、夏休み明けからこの展覧会のために一生懸命に作品制作を行ってきました。また、鑑賞する人のことを考えて作品を飾るなど、展示作業も頑張って取り組みました。
展覧会ではたくさんの方にご鑑賞いただけて良かったと思います。
生徒の声
・作品の締め切りぎりぎりに完成させたので、計画的に制作したいと思った。
・いろいろな作品を美術館のように展示出来て楽しかった。
展示した作品は校内選抜ののち、12月にけんしん郡山文化センターで行われる「福島県高校生美術展」に出品したり、校内に展示したりする予定です。機会があればぜひご覧ください。
10月11日(金)に、1学年の総合的な探究の時間において、環境教育を実施しました。獨協大学の教授による環境についての講義を聞いた後に、自分たちが聞いたことや考えたことを振り返るグループワークを実施しました。大学生のファシリテーションを受けながら、振り返りのグループワークを行うことができ、環境についての理解を深めることができました。
<講義1>地球温暖化を考える―どんな影響がある?どうすればよい?
<講義2>田村市における地産地消運動推進の意味についてーThink Globally, Act locally

<環境についてより深く理解するためのグループワーク>

環境について改めて考える機会となりました。これからの探究学習の中で「環境」という視点も踏まえて地域を見つめ、よりよい地域の実現を目指していきます。
10月15日(火)・16日(水)に田村市の各企業・施設様のご協力のもと、1学年でジュニアインターシップを実施しました。ジュニアインターンシップでは、製造・林業・接客・販売・医療・教育・行政など様々な職業を体験して、働くことのやりがいや厳しさを体感したり、各企業・施設様がどのように地域や社会へ貢献しているかを学んだりすることができました。また、担当の方々の話を熱心にメモしたり、元気よく挨拶・返事をしたりする生徒の姿も多く見られました。
~ジュニアインターンシップの様子~




~生徒の声~
・ジュニアインターンシップを通して、社会人として重要な礼儀作法・マナー・コミュニケーション能力について学ぶことができました。
・これまで地域の企業に関心を持つ機会はあまりありませんでしたが、ジュニアインターンシップを通して、企業や施設がどのような場面で社会に貢献しているのか知ることができました。
10月14日(月)田村市陸上競技場でDREAM福島アクションプラン主催の小学生対象サッカー教室に補助役員として、船引高校サッカー部の部員9名が参加しました。毎年このサッカー教室に参加させて頂き、小学生の子供たちとサッカーを通して触れ合うことができ、多くの気づきや学びを感じることができています。
今年も高学年と低学年に分かれて、DREAM福島アクションプランの指導員の方や福島ユナイテッドのコーチの方を中心に「まず、チャレンジしよう。」をテーマに楽しくサッカー教室に参加できました。



生徒の声
・子供たちと触れて、教える楽しさを知ることができた。
・なかなかできない体験をすることができた。
・地域の小学生と交流できて、いい経験だった。
10月9日、本校駐車場に献血車が来ました。
あいにくの天気でしたが、事前に申し込みをしてくれた生徒が献血に協力してくれました。
はじめての献血を行うため、献血をする前にはとても緊張していましたが、それぞれがボランティア精神のもと協力してくれました。
協力してくれたみなさん、ありがとうございました。

受付用と採血用の2台のバスが来ました

採血用のバスにはゆったりと横になれる椅子が設置されています。
医師や看護師の方に当日の健康状態を確認してもらい、問題ないと判断されたら、献血を行います。
10月23日(水)7校時目に第2回避難訓練をたむら支援学校と合同で行いました。今回の訓練は、雨天のため第1体育館への避難となりました。
震度5強の地震発生による避難とJアラート配信がされた時に、その場の状況に応じてどのような行動をとればよいか等の質問をして、各自考えさせる形式で行いました。
「建物などの屋内や地下に避難する」「窓ガラスのない廊下に移動する」「体育館のような広い場所は、中央に集まり床に伏せる」などの答えがあり、普段から防災に対する意識を持っている表れだと感じました。今後も引き続き、自分を守るための安全な避難方法について考える時間を設けたいと思います。

地震発生時の教室避難の様子

Jアラート配信時の説明